谷尾桜子のブログ

谷尾桜子 1992年4月27日 愛媛県

お別れ


 2020年1月24日 20時過ぎ

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我が家の愛犬、ゼロくんが天国に旅立ちました。

 


ここ半月くらいで急に弱ってきていたので、覚悟はしていました。

 

食べ物もまともに食べれず、やっと食べても吐いてしまう繰り返し。

 

半月くらい病院に通って吐き気どめの注射を打ってもらったり薬を貰ったり、強制給餌でご飯をあげたりしたけど


やっぱり日に日に痩せ細ってゆくし、薬も効かなくなってくるし、弱っていってしまって。


延命治療を駆使して2年くらい寿命を延ばせる手段も場合によってはあるみたいだけど。

 

それもなんか違うなあっていうのが家族の意見で。


だって、犬の寿命を考えると

15年も健康に生きてることは

本来とてもすごいこと。


なのに、あれやこれや人間の技術で延命して、最期は逆に苦しんでしまったり…みたいな例もあるみたいで。


それなら自然のままにね。と、思っていて。

 

 

 

 

 

 

 

 

亡くなる3日前くらいかな。

 

私が実家に帰って久しぶりにゼロに会えたとき


ずっとほとんど寝たきりで元気のなかったゼロが、立ち上がって尻尾を振ってこっちに来てくれた。


すごく、嬉しかったなあ。

 

でも、やっぱりどんどん弱っていってしまって。

 


亡くなった日は

 

朝から寝返りさえも打てなくなってて。

でも、じーーっと、みんなのこと目で追ってて。

 


ママが

「みんなのこと、目に焼き付けてるのかな。」


って言ってて。

 


本当に、その通りだったのかもしれない。


自分の死期を察知して、みんなのことずっと目で追っていたのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

この日は、スタジオに行く前に抱っこしたの。


病気のせいですごく痩せてて、軽くて。でもとってもあったかくて、可愛くて。


私が抱っこしたら、表情も心なしか穏やかになっていた。

 

 

 

 

 


スタジオ練習終わってから、ゼロのこと考えなら帰ってた。

 


そしたら

 

家につくと玄関で鍵を開けてくれたパパが泣いていて。

 


咄嗟に

「しんだ…?」

 


っていう言葉が出た。

 


リビングにいくとママも泣いてて、ゼロの亡骸があった。

 


いつも通り、寝てるみたいだった。

まだ、あったかかった。

 


でも息をしてなくて、ひとつも動かなかった。

 

 

 

最期は、ママに抱っこされたまま眠るように逝ったそう。


それを聞いて安心したの。


絶対に、安らかに最期を迎えて欲しかった。苦しんでほしくなかった。

 

 

すごく悲しいけど、命あるものは皆全て終わりもあるもの。

 


苦しまずに、ママの腕の中で、ママとパパに見守られて天国に旅立つ事ができて


心から良かったと思う。

 

 

 

 

 

 

15年間、癒しと安らぎをありがとう。


私が小学6年生の時におうちにきたゼロくん。

 


「絶対にお世話するから!」

と、頼み込んで飼ってもらったのに

 


新体操やら勉強やら学校とアイドル活動の両立やら音楽活動やら

 


何かにつけて言い訳つけて忙しいなんていって

 


結局はほとんどママがお世話をしてくれていた。

 

ゼロもきっと、ママのことが1番大好きだった。

 

だから、ゼロはママに抱っこされたとき

 

「最期は大好きなママの腕の中で」

 

って、自ら天国に旅立ったんだろうなあ。

 

もしかしたら、もう少し振り絞って、次の日まで生き延びることも可能だったかもしれない。

 

でも、きっと、ゼロはママの腕の中を選んだんだ。

 

しあわせな選択をしたんだと思う。

 

 

 

私はというと、ゼロと過ごした15年間

「かわいいね。」って、いいところだけとって。よしよしと可愛がるだけ。


でもそんな私にも、ゼロは帰るたび嬉しそうに寄ってきた。

 


ときには勉強や作業の邪魔をしてきたり。


悲しいときには、いつのまにかそばでピタッと寄り添ってくれていたり。

 

 

 

白くて小さくて、目がツヤツヤで大きくてまんまるで。

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胸のあたりの毛はメレンゲみたいに白くてふわふわで。

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おでこがつるんとまるくて綺麗で。

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(カメラ向けるといつも絶妙な表情するの。笑)

 

私が座ると、よくお尻をくっつけ座ってきてたなあ。

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しゃがむと、足の間に入ってカンガルーの赤ちゃんみたいになってた。

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懇願したり、注射とか怖い時は

「ニャン!」って鳴いてたなあ。

 

 

あと、歩き方に特徴があって、テケテケ歩くの。

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(チワワがみんなそうなのか、ゼロだけなのかわからないけど)


ゼロが歩くのを見るだけでも、癒された。

 

 

 

 

 

 

 

ゼロくんはどうだったかなあ。


犬は言葉を発することが出来ないから、なかなか正確な感情を読みとってあげることが出来ない。

でも絶対に、感情はあると思うんだ。

 


谷尾家の家族になって、

「幸せ」とか「楽しい」って気持ち

たくさん持てたかな。

 


ゼロはいまどう思ってるのかな?わかりたくても、わからない。想像しても、未知の世界。分からなくて、切なくて。

 


でも家族みんなでたっぷりの愛情をかけて

 


生活を共にしていたことは

 


間違いないから。ね。

 

 

 

 


「ゼロのいた当たり前の生活」が

 

段々と

 

「ゼロがいなくて当たり前の生活」になってゆく。

 

私たちは悲しみを取り出しながらも

与えられた「当たり前」にすぐに慣れてゆく。

 

寂しいな。

 

 

 

 

 


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日々の生活の中で癒しをくれたゼロ。

いつも家族を和ませてくれたゼロ。

犬と生活する喜び、楽しさを教えてくれたゼロ。

大好きなゼロ。

 

失った悲しみだけじゃなくて

過ごした日々のあたたかい思い出を

大事に、たくさん取り出してゆきたいね。

 

最後にゼロを抱っこした感覚は

多分ずっと忘れなくて

 

もう会えないからこそ

そのときの感覚はずっとずっと

残り続ける

共に過ごした証みたいなものだね

 

もう触れることはできないけど

この感覚をずっとずっと大事に大切に

取り出しては、しまって。

 

ゼロをいつでも側で感じていられるように。

宝物にするよ。

 

 

 


15年間本当に、ありがとう。

 

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(亡くなる前日に撮った最後の2ショット。お気に入り。)